概況
医療法人は規模にかかわらずこのコロナ禍で様々に変革を求められるようになった業種であると思われる。予約の方法やオンライン診療などに取り組む医療法人も徐々に増えつつあるが、地域によってはなぜかホームページのアピールは古いままというケースも多数存在している。その地域で医療行為を行う病院が自分のところだけであるならば、そんなにブランディングにエネルギーを注ぎ込む必要性は無いが、同じ地域に歯科医院なり、産婦人科医院なり、耳鼻咽喉科なりジャンルが同じ病院やクリニックが増えてくると、主導権は消費者に移り、自社の差別化のために独自性とそのアピールが求められる。
ある産婦人科医院の対策
1,産婦人科医院ではあるが、それを産科と婦人科に分けて考え、当医院はあくまで婦人科の部分を全面的に出していくという方向性を決めた。
2,女性特有の苦しみに気づくことをテーマに、年齢別に起きる様々な女性特有の疾患について寄り添っている雰囲気づくりを意識し、ホームページの全面リニューアルを行った。
3,西洋医学の視点からだけではなく、東洋医学の視点、特に漢方を利用していることが特徴として存在した。差別化・独自性のためにこの部分でページを作り前面に出した。
4,お客様に安心感をもってもらう場合、医院やスタッフの人や設備の写真をどれだけいいものが揃えられるか?がいいブランドイメージを出すために重要なポイントとなる。写真撮影の被写体の指定(院長・副院長・スタッフ・全体写真・建物・専用機材・待合室など)とその画像の大きさ、角度等細かく指定し、撮影を行った。
5,NEWSで配信する情報が多い可能性があるので、自分たちで配信できるようにした。
6,定期的にfacebookやLINE公式アカウントで情報配信を行うようにした。
展望
元々人に話しづらい女性特有の疾患を持つ患者さんに寄り添うスタイルの医院であったため、そのままの感じをいかに正直に違和感なく出すか?だけがテーマではありました。元々それなりに地域の認知がある医院であったので、安心感や清潔感、女性特有の秘密を相談できそうな雰囲気、寄り添ってくれそうな雰囲気が伝わればこれからもさらに地域に根付いて輪は広がると思われます。
必要なもの
ホームページリニューアル
SEO対策
MEO対策
SNS対策
予約システム
利用可能な補助金
●事業再構築補助金
※諸条件あり
総論
元々のポテンシャルがあるクライアントがそのポテンシャルを下げるようなブランドイメージをだしてしまっているホームページというものはこの医院だけではなく、全国にはまだまだあると思われる。この医院の場合は、元々のポテンシャルをそのままホームページに引き継いだので、方向性作りには時間は掛からなかったが、1枚1枚の写真やページのコンテンツの意味がちゃんと伝わっているかに掛ける時間は相当かかりました。しかしその分あって初めての消費者の方が見ても、非常に分かりやすいブランドイメージが伝わってくると思います。