概況
フローリングや床の補修を「リペア業界」と言いますが、産業としては比較的新しい部類に入ると思われます。洋間の登場によって和室から洋間の需要が増えるのと同じくしてフローリングを床材にされる方が年々増えてきて現在に至っています。比較的新しい産業ですので、補修専門の会社はそれほど多くありませんが、建築業のついでにやっているという会社を入れるとそれなりの会社数にはなると思います。
一般の消費者が自宅のフローリングを傷つけてしまった時、一体どこに補修を依頼すればいいのかわからない人、そもそもそんなサービスをやっているのかも知らない人もまだまだ多い市場です。適切なサービスを行っていること、どのようなタイプのものまで直せるか?をトラブルをお持ちの消費者にリーチできれば、今後も高い成長が期待され、ビジネスして高い魅力を持つ市場と言えると思います。
あるフローリング補修屋の対策
1,フローリングの補修のみにかかわらず、可能な補修の種類や種類を確認。大きくは「木部補修」「金属補修」に分けられることが判明。木部補修はどのような製品の補修に対応できるのか?、金属補修はどのような製品の補修に対応できるのか?を文章化、ページ化するのを前提に、ホームページをリニューアルした。
2,一点一点の修理の補修依頼を受けて現場に向かうと、交通費と補修職人の業務効率が合わないので、木部補修は10点までコミコミ価格、金属補修は5点までコミコミ価格という風にコミコミセット販売を行うことにした。木部+金属補修のセットも新たに設けた。
3,ホームページやパンフレットにサービスの説明をする際に、明るさ元気さのイメージを付け加えたかったので、キャラクターを設置した。すぐ駆けつける、早く移動するイメージでチーターがモチーフとなった。
4,SEO対策を行った。「フローリング 補修 ”地域名”」で対策。
5,LINE公式アカウントを設置した。補修希望箇所の傷の写真を送っていただき、補修可能かどうかを判断しやすくなった。見積もお客様にスピーディーに返しやすくなった。
展望
指定地域でSEO対策の効果が出て、メインキーワードの検索が一位になったこともあり、コンスタントな集客ができるようになった。
今後も補修できるサービスの種類や幅、サービス展開エリアの拡大を行えば十分に成長できると思われる。
必要なもの
接客の心得(接客サービス)
ホームページのリニューアル
エリアSEO
グーグルマイビジネス(グーグルマップ)対策
利用可能な補助金
●事業再構築補助金
●小規模事業者持続化補助金
●ものづくり補助金
●IT補助金
●(世代交代の場合)事業承継引継ぎ補助金
●経営力向上計画
●先端設備導入計画
総論
補修業界と産業は、お客様が何かしらを傷つけたところから始まり、その傷を無かったものにするというサービスですが、実際どこに連絡すれば依頼すればいいのかわからなかった潜在的なお客様も多かったことと思います。
このような方々にとって、この企業のサービスは渡りに船のように感じると思います。
お客様は補修に関して素人ですので、素人の人でもできる限り安心してお問い合わせいただけるように、柔らかい印象の全体的なデザインイメージと活動的なキャラクターの見せ方は、同業他社とは少し違うアプローチで独自性が出たと思います。