ダイビングスクールのブランディング

概況

ダイビング人口は2007年の170万人以降は下落をたどり、2018年には80万人で半分以上減っている市場ではあるが、近年では潜在需要つまり試したいアクティビィティの主要28種類のアンケートの中で第二位にランクインされており、マイナーかつ未経験が多いスポーツの中で、ダイビングは興味深く見られているという稀有な市場であると言える。
やったことが無い人に、その魅力や安全性を伝えること。そして「体験ダイビング」や「スキューバライセンスの取得」など最初のハードルをいかに越えてもらうかが業績を伸ばすテーマになるが、その魅力を未経験者に伝えるのは至難の業であるとも言える。未経験者にダイビングの魅力を具体的にイメージさせられれば、業績はまだ伸びると思われる。

あるダイビングスクールの対策

,ターゲットは基本未経験者に絞った。未経験者が初めてダイビングを試してみたいと思う際に、できる限り不安感がなくダイビングを行ってもらえるように、不安を取り除くブランディングの方向性をまず決めた。

,HPをリニューアルした。最終的にダイビングの魅力の本質を理解するためには、海の中に入ってもらうしかないにせよ、可能な限りダイビングで行われることについて、細かくコンテンツ化して説明するようにした。

,ダイビングを行っている人がダイビング中楽しそうにしている写真や、魅力的なダイビングポイント及びお魚と戯れている写真を内部ブログとしてオウンドメディアを設置し、日々配信するようにした。

,ダイビングができればどこでもいいというのではなく、ここの海がいいという風に、クライアントがダイビング業を行っている海の魅力を徹底的に掘り下げた。

,3に関するオウンドメディアだけではなく、他のSNSも積極的に行った。

,「ダイビング ”地名”」をメインにSEO対策を行った。

展望

オウンドメディアを日々更新し続けることに対するネットへの信用が積み重なっていることもあり、SEOでも上位に検索されるようになってから、かなりの問い合わせが増えたと報告が入っています。これに甘んじず、今後はダイビングとの親和性の高いインスタグラムとの連動などを考えていくべきと思います。軌道に乗ればさらに情報がスプレッドして、結果問い合わせも増えるものと思います。今後に期待です。

必要なもの

ホームページのリニューアル
独自コンテンツの作成
オウンドメディア(内部ブログ)
SEO対策
グーグルマイビジネス(グーグルマップ)対策

利用可能な補助金

●事業再構築補助金
●小規模事業者持続化補助金
●ものづくり補助金
●IT補助金

総論

この企業は小規模事業者持続化補助金(現持続化補助金)を利用したので、初期投資もかなり抑えられ、費用対効果も高かった施策でした。行うべき施策が潜在的ニーズの芯を食っていること、そして補助金を積極的に利用して経営の投資リスクを下げることは、今後の企業の生き残り戦略において非常に大事になってくるものと思います。

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