
業界の中でも特に「ブランディング」の視点に重きを置いた戦略組みを20年以上にも渡って行ってきた当社でございますが、様々な地域、様々な業種、様々な経営者や戦略責任者とお会いさせていただき、多く感じてきたことは、経営者や戦略責任者の「先入観」「思い込み」が様々な可能性を止めている要因になっていたり、また投下する戦略の見込みが甘かったり、戦略が表面的、つまり単純すぎるために効果が薄かったりするために、様々な戦略どうしが連鎖せず、単発の効果でしかないことがあり、費用対効果が悪い施策が多いということです。
結局のところ費用対効果の悪い施策は、最終的にコスト切れになることは当然として、最悪の場合、費用を投下して、比較されるライバルをより際立たせるというような、敵に塩を送ることにもなりかねません。
ブランディング専門のコンサルタントを導入するメリット

企業が成長し、競争の激しい市場で生き残るためには、単に商品やサービスを提供するだけでなく、強固なブランドを確立することが重要です。しかし、ブランディングは単なるロゴやキャッチコピーを作ることではなく、企業の価値観やビジョンを反映し、市場に適した戦略を展開する必要があります。
1,意外に自社のことはわからない ⇒ 企業の本質的な価値を明確化できる
不思議な事なんですが、周りの会社や人のことは何となく分かるのですが、意外に自社のことは分かっていないという方は多いと思います。長年身を置く商圏に関しては、むしろ近すぎてわからないことも多いのだと思います。贔屓にしてくれるお客様が思っている理由が違ったり、静かに離れていくお客様の意識を汲み取れていないことが多いです。その商圏に関し知識の少ない第三者の我々が入り、経営者なりブランド責任者に素人チックな多くの質問をしていきますと、おのずとピンと来ることも多いです。ブランディングコンサルタントである我々は、企業のビジョン・ミッション・価値観を整理し、企業が本来持つ強みを最大限に引き出す手助けをします。
2,業界のみに詳しいと戦略の幅は減り、イノベーションの機会は少なくなる ⇒ 客の心に響く独自のストーリーを作れる
自身の業界に関する情報の質や情報を得る速さには自信をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、物事には時に聞かない方がマシということもございます。また業界内の成功事例は、後発組では効かない場合もあるし、なかなか先行者を凌駕するサービスを提供するほど後発組が思い切ったサービスを展開するのは難しいと思います。全てに当てはまるわけではありませんが、ブランディングで効果を出している企業の多くの場合、他業種の成功事例を自社に当てはめてみたというケースがございます。全く関係の無い業種なんですが、顧客層が似ているとか、他に同業者でそのようなアプローチをしていないというケースの場合、効果を強く出す場合がよくあります。どの事業でも、最終的にお客様は人であり、それなりに顧客に響くアプローチ、心に響く独自のストーリーを作ることができ、それなりに自然にアピールすることができれば、ただ必要で物を買うだけではなく、顧客の心理もポジティブになり、また顧客の無意識下に良い印象が残り、それが他社との差別化につながります。
ブランディングコンサルタントは、企業の成り立ちや理念を整理し、様々な業種で行われた成功例・失敗例をベースに、その企業にあった魅力的なストーリーを作ることで、顧客に強い印象を与える手助けをします。例えば、「創業者の想い」「開発の裏話」「社会的な意義」などを活かしたブランディングを行うことで、ブランドに対する愛着を生み出します。
3,そもそもブランディングは秘密の話 ⇒ 統一されたブランドイメージを構築できる
そもそもブランド構築におけるコアな部分を全てお客様にさらけ出す必要性はありません。世の中には、翻訳業から入り、化粧品販売メーカーに転身して大成功を収めた企業があるように、何でもかんでも過去の情報をさらけ出す必要はありません。
自社の商品やサービスを改めて見つめた時、シンプルにその商品やサービスを購入するに値する情報、つまりシンプルかつ統一されたブランドイメージが伝わればOKです。
ブランディングにおいて重要なのは、一貫性のあるブランドイメージを構築することです。しかし、企業の成長とともに、広告・ウェブサイト・営業資料などのデザインやメッセージがバラバラになってしまうことがあります。これでは、顧客に統一感のない印象を与えてしまい、ブランドの信頼性が低下する恐れがあります。
ブランディングコンサルタントは、不必要な情報、多すぎる情報を最初にカットし、企業のロゴ・カラースキーム・フォント・メッセージなどを統一し、ブランドの一貫性を確保することで、顧客に強い印象を与えられるようサポートします。
4,忖度しない業界外の第三者の存在 ⇒ 競争力を高め、価格競争から脱却できる
ブランド力のない企業は、どうしても「価格」で勝負せざるを得ません。しかし、価格を下げる戦略は持続可能ではなく、利益率の低下を招くリスクがあります。
一方、強いブランドを持つ企業は、価格以外の価値を提供することで競争優位に立つことができます。
どうしても周りが長年の幹部の方に守られていると、居心地がいいとは思いますが、時に核心を突いた辛辣な意見は少なくなりがちになるはずです。忖度しない第三者がブランディングの視点から悪意なく、様々な視点で議題を出していくことで、思わぬソフト面での付加価値を上げる要因を見つけることは多々あります。
ブランディングコンサルタントは、企業の独自性を際立たせ、「価格」以外の要素で顧客に選ばれるブランドを構築するサポートをします。
5,適切なターゲット層に訴求できる
ブランディングがうまくいかない理由の一つに、「ターゲットが曖昧で、訴求するポイントがずれている」ことがあります。自社の商品やサービスを誰に届けるのかを明確にしなければ、効果的なマーケティング施策を打つこともできません。
ブランディングコンサルタントは、市場調査を行い、最適なターゲット層を見極め、そのターゲットに響くブランドメッセージを作成します。例えば、若年層向けの商品であればポップで親しみやすいデザインやSNS戦略を重視し、シニア層向けであれば信頼感のある落ち着いたデザインや紙媒体を活用するなど、適切なアプローチを提案します。
6,社員のモチベーション向上と組織の一体化
ブランドは、顧客だけでなく社内にも大きな影響を与えます。ブランドの方向性が明確であれば、社員もその価値観を共有しやすくなり、企業文化の統一につながります。
例えば、「当社は顧客第一主義を貫く」というブランド理念を持つ企業であれば、社員も自然とその理念に沿った行動をとるようになります。これは社内のモチベーション向上や離職率の低下にもつながります。
ブランディングコンサルタントは、企業の理念を整理し、それを社員に浸透させるための施策(研修・社内向けブランドガイドラインの策定など)を提案することができます。
7,長期的なビジネスの安定性を確保
ブランディングは短期間で成果が出るものではありませんが、一度確立されたブランドは長期的なビジネスの安定に貢献します。強いブランドを持つ企業は、景気の変動や市場環境の変化にも柔軟に対応しやすくなります。
たとえば、ブランド力がある企業は、新商品を投入する際も比較的スムーズに市場に受け入れられます。また、リピーターの獲得や口コミによる自然な集客も期待できます。
ブランディングコンサルタントは、短期的な施策だけでなく、長期的なブランド戦略を構築することで、持続可能な成長をサポートします。
コンサルティングにおける「知らない強み」について

コンサルティングを受けると、自社の強みをより明確に理解できるようになります。しかし、企業自身が認識している強みと、実際に市場で評価されている強みは必ずしも一致しません。多くの企業は、自分たちの長所を「知っているつもり」になっていますが、第三者の視点を取り入れることで、思いがけない強みに気づくことができます。これが「知らない強み」と呼ばれるものです。
1. 自社では気づかない隠れた価値
企業の経営者や社員は、日々の業務に追われているため、自社の特徴を客観的に分析することが難しいものです。たとえば、「当たり前にやっていること」が実は競合にはない価値だったり、「小さなこだわり」が顧客にとって大きな魅力になっていることもあります。
例えば、ある製造業の企業は「品質管理が徹底している」と自負していましたが、コンサルタントが市場調査を行った結果、顧客が本当に評価していたのは「アフターサポートの充実度」でした。このように、企業が意識していない部分にこそ、他社と差別化できるポイントが隠れていることがあります。
2. 外部の視点で新しい強みを発見
企業内部の視点では、自社の良さを正しく把握できないことがあります。これは「近すぎて見えない」という現象です。しかし、コンサルタントは外部の視点を持っているため、客観的なデータ分析や市場の動向をもとに、企業が見落としていた強みを発見できます。
例えば、小規模な飲食店が「地元の食材を使っている」ことをアピールしていたものの、実際の顧客アンケートでは「オーナーの接客が温かいこと」が支持されていると判明したケースがあります。この場合、「地元の食材」だけでなく、「人の温かみ」もブランドの強みとして活かすことができます。
3. 強みの言語化と戦略化
たとえ企業が何らかの強みを持っていたとしても、それを適切に言語化し、戦略に落とし込めていなければ、ビジネスに活かしきることはできません。コンサルタントは、企業の強みを分かりやすく整理し、社内外に伝わる形に整える役割を担います。
たとえば、「技術力が高い」と言っても、何がどのように優れているのかが伝わらなければ、顧客に響きません。しかし、「創業30年の経験を活かし、ミクロン単位の精密加工ができる」と表現することで、より具体的で説得力のあるメッセージになります。
3. 新しい市場での強みを発見
企業が現在の市場では気づいていない強みが、異なる業界やターゲット層では大きな武器になることもあります。コンサルティングを通じて、新しい市場での可能性を見出すことができます。
例えば、ある印刷会社が「高品質な印刷技術」を持っていたものの、一般の顧客にはあまり響いていませんでした。しかし、コンサルタントの提案で、品質を求めるアート業界向けに特化したサービスを展開した結果、新たな顧客層を獲得できました。このように、現在の市場に限らず、他分野での強みを発掘することが可能です。
縁故の無い、優秀なコンサルタントを導入することのススメ

企業が成長するためには、適切なアドバイスを受けながら経営を改善していくことが欠かせません。そのためにコンサルタントを導入するケースが増えていますが、選び方によっては思ったような成果が得られないこともあります。特に「知人や縁故で紹介されたコンサルタント」に依頼すると、客観性を欠いたアドバイスになったり、適切な評価ができなかったりするリスクがあります。そこで、縁故に頼らず、実力で選んだ優秀なコンサルタントを導入することをおすすめします。その理由について説明します。
1. 客観的な視点を持ってもらえる
知人や縁故でつながったコンサルタントは、どうしても「紹介してくれた人との関係」や「気を遣った意見」を優先しがちです。そのため、企業の課題に対して厳しい意見を伝えにくくなることがあります。しかし、企業が本当に必要としているのは、耳障りの良いアドバイスではなく、成長のための具体的な改善策です。
縁故の無いコンサルタントであれば、しがらみがないため、純粋に企業の成功を目的とした率直な意見を出してくれます。経営の課題を冷静に分析し、改善のための実践的なアドバイスを提供できるのは、大きなメリットです。
2. 経験やスキルを基準に選べる
縁故でコンサルタントを選ぶと、その人の実績やスキルを十分に確認せずに依頼してしまうことがあります。しかし、本当に企業にとって最適なコンサルタントは、実績や専門性をもとに慎重に選ぶべきです。
優秀なコンサルタントは、業界の知識やデータ分析能力、戦略立案力に優れています。また、過去の成功事例を持っており、具体的な施策を提示できます。縁故ではなく、経歴や実績を調べて選ぶことで、自社の成長に最も貢献してくれるコンサルタントを見つけることができます。
3. 論理的である。案の否定だけでなく対案を出せる
優秀なコンサルタントは、説明が限りなく分かりやすく論理的である必要があります。出来る限り多くの方にも理解してもらえるように、分かりやすい言葉を使って理解していだだけるように腐心します。また論理的であることにより、説明できない感覚のみを全面に出して賛同を得るようなことをいたしません。しっかりと論理性をもって物事を詰めていき、関係者と連携を取りつつ、その上で責任者の直感を信じるというスタンスが最もいいと思います。また様々な案の否定ばかり行わず、批評する場合は、改善点や対案を常に出せるように準備しています。案の否定と人格は関係なく、様々な関係者と目的の達成のため、忖度なく前向きに明るく真剣に物事に取り組みます。
4. 遠慮なく契約を見直せる
縁故でコンサルタントを導入すると、「紹介者の顔を立てなければならない」という心理的な負担が生じることがあります。その結果、「成果が出ていないのに契約を継続しなければならない」「アドバイスが的外れでも指摘しにくい」といった状況に陥ることがあります。
しかし、縁故の無いコンサルタントであれば、純粋にビジネスの契約として合理的な判断ができます。期待した成果が得られなければ、契約を見直したり、他のコンサルタントに切り替えたりする決断がしやすくなります。
5. 最新の知識やトレンドを取り入れられる
ビジネス環境は常に変化しており、経営戦略もアップデートが必要です。縁故のコンサルタントの場合、過去の成功体験に依存しがちで、最新のトレンドを取り入れられていない可能性があります。
一方、実力で選んだ優秀なコンサルタントは、常に新しいビジネス手法やマーケティング手法を学び続けています。そのため、今の時代に最も適した戦略を提案してくれる可能性が高く、企業の競争力を高めることができます。
6. しがらみがなく、本当に会社のためになる
コンサルティングの目的は、企業の成長と課題解決です。しかし、縁故のコンサルタントに依頼すると、個人的な関係を気にしてしまい、本来の目的が見失われることがあります。例えば、「紹介者の手前、遠慮して提案できない」「企業側も、問題点を本音で相談しづらい」といった状況が生まれることがあります。
しかし、縁故のないコンサルタントならば、お互いにビジネスとして割り切った関係を築くことができ、純粋に企業の利益のために働いてくれます。また、企業側も遠慮なく意見を求めたり、改善点を話し合ったりできるため、より効果的なコンサルティングが実現します。
共に夢を追い、企業を魅力的にすることが私たちの目的

企業が成功するには、目標を持ち、それを実現するための戦略が必要です。しかし、その過程にはさまざまな課題があります。私たちコンサルタントは、企業と一緒に夢を追い、成長するための最適な方法を見つけ、企業の魅力を最大限に引き出すことを目的としています。
私たちは、単に助言をする立場ではなく、企業と一緒に考え、共に歩む存在です。企業が持っている夢や目標を深く理解し、それを形にするための具体的な方法を提案します。どんなに素晴らしいビジネスモデルがあっても、実行できなければ意味がありません。私たちは企業の強みを活かしながら、課題を解決するための具体的な方法を考えます。
企業には、それぞれ独自の魅力があります。しかし、それがうまく伝わっていなければ、お客様に届かないことがあります。私たちは、企業の良さを掘り下げ、どのように伝えればお客様に響くのかを考えます。たとえば、ある企業が「品質の良い製品」を作っていたとしても、それだけでは多くの企業と差別化することが難しいかもしれません。しかし、「職人のこだわりが詰まった製品」や「環境に優しい製造方法」といった背景を伝えることで、企業の魅力をより明確にすることができます。私たちは、言葉やデザイン、マーケティングの方法を工夫しながら、企業の強みを引き出します。
夢を実現するまでの道のりには、さまざまな壁があります。市場の変化や競争の激化、資金の問題など、経営には多くの困難がつきものです。私たちは、そうした課題に直面したときに、企業と一緒に解決策を考えます。私たちが目指すのは、短期的なアドバイスをすることではなく、企業が長く成長し続けるための基盤を作ることです。データを活用したマーケティング戦略や、組織づくり、ブランドの見直しなどを行い、企業が安定して成長できるようにサポートします。企業が成功することは、私たちにとっても喜びであり、一緒に成長することが私たちのやりがいです。
また企業の魅力を引き出すためには、今だけでなく、将来を見据えた取り組みも必要です。市場は常に変化し、消費者の考え方も時代とともに変わります。私たちは、今の課題を解決するだけではなく、企業が将来的にも競争力を持ち続けられるような方法を考えます。たとえば、インターネットやSNSを活用した情報発信、データをもとにしたマーケティングの強化など、新しい方法を取り入れることで、企業が成長できる仕組みを作ります。
ブランディングの世界がいまいちわからない、また今後の会社の経営に何かしらの不安をお持ちの方、いい意味で刺激を求める方、ぜひお気軽に当社にお問い合わせください。