最近では個人が自らの活動や趣味の情報を発信する為に独自ドメインを取得しホームページやブログを運用する事も珍しくなくなってきましたよね。営利目的でない場合であればある程度好き勝手に運営でき、気が向いた時に更新し、好きな事を書くなんてことも問題ないのかもしれません。
しかし、それを企業やお店で考えた場合、ホームページの有無やその内容というのはその会社の信用にも直接的につながる問題として注意深く運用する必要があります。
例えば皆さんがある会社と初めて取引をする事が決まった場合どうしますか?
ほとんどの方がその会社が「どのような会社なのか?」「どのようなサービスを行っているのか」インターネットで検索するのではないのでしょうか。
そして、ホームページの有無やホームページの出来栄え、掲載内容によって「良さそうな会社だな!」や「大丈夫なのかなこの会社?」など様々な捉え方になるかと思います。
そこで今回は、「大丈夫なのかなこの会社?」と思われない為にはどうすれば良いのかという部分についてご紹介したいと思います。
ホームページは持っていて当たり前の物で多くの企業が作成・運営していると思いますが、そのホームページの『有用性』や『怖さ』という部分に関してはほとんどの方が意識していないと言うのが現状です。
ホームページは上手に使えば最高の営業マンになってくれますが、逆にあなたの信用を地に落とす恐れもある物だという事もきちんと認識しておきましょう!
目次
信用を失うホームページの特徴
「今時ホームページを持っていないのはまずいし、何でもいいからホームページを作っておこう」等と考えて何の脈絡やこだわりもなくホームページを開設し運用している企業様もまだまだ多いです。
確かに「お客様に名刺を配るときにホームページがないのはまずいし」「どこでも持っているものだから必要だろう」等と考える事は間違っていませんが『何でもいいから』という考えは大間違いです。
こういった考えのホームページの多くは
- 手抜きデザインで企業感がない
- 『とりあえず』の開設で更新の事などさらさら考えていない。その為製作時の新着情報のまま何も更新されていない
- ホームページ開設時とは会社情報が変わっているのにホームページは放置
- 当たり障りのない短い文章だけでどんな会社なのかホームページではわからない
上記の様な非常にまずい状態で全世界に公開されている状態になっています。
例えばあなたがある企業を調べようと思い上記の様なホームページに訪問した場合にはどのように感じますか?
ほとんどの方は「この会社はダメなのでは…」と思ってしまいますよね。
ホームページは油断していると簡単に企業の信用を落としてしまうものです。
信用を無くさないためにはどこに注意すればいいのかを考えておきましょう。
一目で手抜きとわかるデザインはやめましょう
ホームページは視覚的に情報を読み取る物です。その為に『見た目』というのは非常に重要な要素となり、人と人が初めて会った時の第一印象みたいなもので、出入り口で躓いてしまうとどんなに中身が素晴らしくても、先に進展することは難しくなります。
上に書いている『手抜きデザイン』とは素人感が出まくっている、時代遅れのテンプレートをそのまま使っているなどという事で、そのようなホームページは一瞬にして訪問者が離脱してしまいます。
極端な事を言えば『何でもいいから』という考えで中途半端に作るぐらいであればない方がマシと言えるぐらいで、twitterやFacebookなどのSNSだけにした方が良いのかもしれません。
更に近年ではスマホの普及もあり、スマートフォンに対応しているかという事も非常に重要です。
スマホ対策が取られていない場合、画像や文字が小さくなり、非常に見にくい物となる為、閲覧者はそれだけであなたのホームページから離脱してしまいます。
最近では多くの企業がデザイン性の高いホームページを作っています。
しかも最近では、スマホ対策をされたそれなりのテンプレートが無料で配布されている時代です。
それなりのリサーチもせずに『予算がないから』等とデザインに一切気を使わないと言うのは正直考えられません。
ただし、キレイなデザインにこだわるあまり自社のコンセプトとかけ離れたものを制作する、これは費用だけかさみますので一概にキレイで高級感のあるものがいいとも限りません。
実際には安さを売りにしているようなお客様に、大阪では知らない方はいないとは思いますが、『スーパー玉出』さんのようなHPでデザイン全体で激安感を伝えましょうとご提案させていただいたところ、ゼロからスタートした通販サイトで4ヶ月で月商150万円達成した例も目の当たりにしました。
このあたりはバランスが大事ということで…掲載されている情報が古い、更新がないホームページはその企業の最新の情報を発信する為のツールであり、閲覧者も最新の情報を取得する為にホームページに訪問します。
それなのにプレスリーリースや新着情報が何ヶ月、何年も更新されていないとなると訪問者からの印象はやはり非常に悪いものになります。
企業がどれだけ精力的に活動していたとしても一般の人からすれば「教えてもらわなければわからない」のです。
したがって何年も更新していないホームページはその企業がまるで活動していないような、又は新しいものを何も生み出していないと言った印象を与えてしまいます。
企業ホームページとなれば毎日何かを発信すると言うのは難しいとは思いますが、せめて1ヶ月に1度ぐらいは何らかの情報発信は行うべきです。
連絡がつかない
企業用のホームページであれば問合せ用の電話番号やお問合せフォームは基本的に設置されていますよね。
例えばあなたが企業のホームページに掲載されている電話番号に電話をかけて誰も出なかったらどう思いますか?または、問合せフォームからメールを送信したのに4日も5日も返事がないとなるとどうでしょうか?よほど寛大な人でなければ「この会社は仕事が遅い」「取引はやめた方がいいな」と思いますよね。
こういった行為はビジネスチャンスを逃しているだけにとどまらず、あなたの信用を落としますので対応はしっかりしましょう。
また、いい加減に作ったホームページでありがちなのは「ホームページを作った時の電話番号は変わっているのに更新されていない」、これはもう最悪です。
閲覧者がホームページを見て電話をした場合「お掛けになった電話番号は…」となり、会社は潰れたと思われてしまいますね。
ホームページは作っただけで終わりではなく、各種情報が変わったのであればきちんと更新しなければ、それだけで企業の信用を地に落としてしまう可能性があります。
信用を得るホームページのポイント
ここまで『信用を失う』ホームページのポイントをご紹介しましたがいかがですか?何か一つでも該当している項目があった場合は早急に手直しが必要です。
散々脅しの様なお話をご紹介しましたが、ここからは「じゃあどうすればいいの?」という部分をご紹介します。
ホームページは今の時代、名刺と同様に会社の顔として必要不可欠なコンテンツなっています。
あなたの同業他社の業種などで少し検索してみるだけで数えきれないほどの企業のホームページがずらずらと並びますよね。
それもあって「ホームページは作らなければいけない」と考え作る企業様も多い事でしょう。しかし、どうせホームページを作るのであれば出来るだけ会社の助けになるようにしなければもったいないですよね。
『信用する』という部分には人それぞれポイントが違ってきますので、ここでは一般的な物をいくつかご紹介したいと思います。
信用されるデザインのポイント
ホームページのデザインが手抜きだと『信用を無くす』ポイントだとご紹介しましたが、逆に外見が良いホームページはそれだけで良い印象を与えます。
ホームページは「中身が良い」事は当たり前で「中身も外見も良い」という事を心がけてください。
デザインには『好み』がある物ですが、企業ホームページとしてほとんどの人に好印象を与えるには「落ち着いた色を選ぶ」という事がポイントです。
ホームページの色彩を選ぶ場合には色彩心理学等も考えましょう。
青や緑、紫など寒色系の色彩は落着きを連想させ、知的な印象を与えます。
暖色系の色彩は暖かさを感じる一方、赤や黄色の警戒色は危険なイメージを与えます。
ホームページを作る事を考えた時、「出来るだけ目立つように」等と刺激的な色彩を使いたくなるかもしれませんが、企業イメージをきちんと考えて配色や色の組み合わせを決めることが重要です。
もちろん色だけでなく明度(光のあたる強さ)彩度(色の鮮やかさ)も重要です。
他にもホームページに使用する写真にも気をつけましょう。
会社や製品の内容をわかりやすく伝えるためにはとても大切な要素で、フリー素材できれいな写真も手に入る時代ですが出来る限り会社に実際にいる人物の写真や製品の写真を使用しましょう。
写真のクォリティはそれだけでホームページの見栄えを左右するほど重要な要素となります。
ホームページを構成する上でのポイント
ホームページで信用を得るために重要なポイントとして『客観的な事実を提示する』という事があります。
一般的にホームページを公開する側はあまり気にしない事ですが「会社概要」ページはとても重要な項目です。
皆さんが何かしら企業ホームページを閲覧するときには必ず会社概要ページを確認しませんか?しかし、いざ自分のホームページを作るときには「一般的な感じで載せといて」などとテキトーになる事がしばしばです。
会社概要は運営している企業の社名や住所、電話番号などの情報を記載し、しっかりと運営を行っている事を示しましょう。もちろん会社概要がどこにあるのかわかりやすいように配置することも重要ですし、『理念・社是・行動指針』の様な企業情報だけには現れない深い部分を明らかにすることは顧客の信用を高めることにもつながります。
他にはそのホームページがきちんと運営されていると判断できるような構成やコンテンツを作るという事も重要です。
例えば
- 更新が常に行われているかわかるようなコンテンツ
- 問合せフォームなどから情報漏えいがされないようセキュリティ対策が取られているか
- 様々な端末で問題なく閲覧できるように対策が取られているか
上記の様な事を考えてホームページを制作することが重要になり、上でも紹介しましたが「ホームページが更新されていない」という事はそれだけで信用が失われる可能性があります。
プレスリリースの様なものを設置し最新の活動報告が出来るようにしたりするなど企業の活動を見せることは信用につながります。
内容に関するポイント
ホームページでサービスや商品の紹介をする際にはイラストや画像を挿入してページを作成します。
しかしホームページで最も多くの割合を占めているのは『文章』ですね。画像やイラストだけでは伝わらない部分を表現するためや閲覧者の購買意欲を上げるために工夫した文章が考えられ、それによってページが作られます。
『文章』はページの多くを占める分、ミスや抜けが多く出るコンテンツでもあります。せっかく『伝わる文章』を考案したとしてもそこにミスがあっては意味がありませんよね。
ホームページを作る上では「文章のねじれ」「誤字・脱字」がないかしっかりチェックしましょう。
また、内容に関しては伝えたいことをどのように表現すれば一番わかりやすいのかを一度自分の中で考えてみましょう。
例えばサービス内容をそのまま掲載するのではなく、実際に導入した導入事例を顧客の声と共に紹介した場合、サービスの内容だけでなく実際に自分が利用した時のイメージが湧きやすくなりますよね。
ホームページは継続することが重要!
ホームページを作る時は誰しも「ホームページを作れば注文が来る!」「ホームページがあれば問い合わせがある!」と期待を持って作成に踏み切りますよね。
確かにホームページが無いよりホームページがある方がそういった可能性が上がる事は間違いありません。
しかしその結果を『すぐに』求めてしまうのは間違いと言えます。上述している通り近年では『ホームページを持っている』という事は当たり前の事であり、それだけで他社と違いが出せるような時代ではありません。
人と人との関係でもそうですが『信用』とは一朝一夕に得られる物ではありません。
ホームページを作ってどのようなサービスを行っている企業なのか、どのようなメリットをもたらすことができるのかを継続的に発信していくことによってあなたのホームページに信用がついていくものです。
ホームページは作って終わりではなく、作ってからがスタートだという事をしっかりと認識しておくことは非常に重要です。『すぐに』結果が出ないと言って更新を怠ると逆に信用を無くしてしまうという事にもつながりかねません。
まとめ
今回はホームページと『信用』の関係性に関してご紹介しました。最近では企業活動を行う上でホームページが必要不可欠なコンテンツともいえますね。
企業のホームページはいかに閲覧者の信用を得ることが重要で、閲覧者から信用されるホームページというのは閲覧者を不安にさせない内容・デザインが非常に重要です。ホームページは内容が重要なことはもちろんですが、視覚的に情報を取得するコンテンツという事を考えると、デザインや色合いがホームページを見た人にどのような印象を与えるかをしっかりと考える必要があります。
企業イメージとかけ離れた配色になっていないか、刺激的すぎる配色になっていないか、そもそも同業他社と比較した時に圧倒的にデザインが劣っていないか等もう一度注意しましょう。
また、ホームページの更新頻度や運営状態、コンテンツの文章の質なども閲覧者にとっては評価の対象となっていると思ってください。
こういった評価はホームページの評価にとどまらず企業の評価にも直結するので内容や文章などはしっかりとチェックしましょう。
こういった少しの工夫でホームページの信用は上がります。